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「すかいらーく」の店舗ブランドは二極化
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 「ガスト」「バーミヤン」など約20ブランドの飲食店を展開する、すかいらーくホールディングス(HD)が10月9日、再上場から10年を迎える。日本のファミレスの草分けだが、かつて業績が悪化して投資ファンドの支援を仰いだ。新型コロナ禍の逆風を経て、ブランドの「二極化」路線で再び攻勢に出ている。

 すかいらーくHDは4日、北九州発祥のうどんチェーン「資(すけ)さんうどん」の運営会社を買収した。資さんは1976年創業。手ごろなうどんが地元のソウルフードとして親しまれてきた。九州や大阪で約70店を展開するが今後、全国チェーンに育てるつもりだ。

 すかいらーくHDが運営する飲食店は国内外に約3千店。同じ地域で同じブランドの店が客を奪い合う「カニバリ」を防ごうと、店のブランドを変える業態転換を進めている。資さんの買収で有力な転換先が増えた。すかいらーくHDは2025~27年に3~5件のM&A(企業合併・買収)をめざしている。

 すかいらーくHDは1970年に東京都府中市に出店した日本初のファミレス「すかいらーく」がブームを呼んで業容を広げた。だが、「ガスト」「バーミヤン」「夢庵」といった低価格路線の店のやみくもな拡大が「カニバリ」をうみ、2000年代に業績が悪化した。

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 06年に野村証券系の投資ファンドの支援を受けた経営陣が自主買収(MBO)を実施して非上場化。外資系ファンドに株主が代わったり創業家社長が退任したりといった曲折も経て、14年に再上場した。17年末にはファンドの手も離れた。

 業態転換で、ブランドは二極化が進む。従来型の「ファミリーダイニング」は、配膳ロボットや注文用のタブレット端末などを導入して省力化。一方、「カジュアルダイニング」では雰囲気やサービスにこだわり高単価メニューを採用した。高原リゾートをコンセプトにした「むさしの森珈琲」、ハワイ風の「ラ・オハナ」などがこれにあたる。今年8月には東京都小平市の「ジョナサン」を新ブランドのイタリアン「ペルティカ」に転換した。

 ファミリーダイニングからカ…

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